こんにちは!オーダースーツ研究所編集部の山田です!
近年、オーダースーツの需要が高まる中、
オーダースーツも様々なブランドが誕生しています。
今日は、お問い合わせを多く頂いている、
『バタクハウスカット福岡店』店長の福留寿之さんに、
オーダースーツをこれから作ろう!と考えている、
オーダースーツ初心者の方に向けてお話を伺ってきました。
オーダースーツの魅力と選び方について
オーダースーツの魅力について
山田:本日はよろしくお願いいたします。「オーダースーツの魅力」についてお話を伺っていきたいと思います。早速ですが、福留さんの考える、オーダースーツの魅力を是非教えてください。
福留:「オーダースーツの魅力」には3つのポイントがあります。
1、自分にフォットした一着を、豊富な服地の中から選ぶことができる
2、着用シーンやスタイルに合わせた機能性を追求できる
3、その人の持つ個性と魅力をより引き立たせる一着ができる
豊富な服地!初めてのオーダースーツ、自分に合う一着を!
山田:店内に入ってびっくりしたのが、この生地の豊富さですね。
男性としては、ワクワクしてきます。
福留:ありがとうございます。福岡にも多くのオーダースーツ専門店がありますので、その中でもよりお客様に良いものを提供できるように、服地(スーツの生地)選びにはこだわっています。中には、20~30年前のヴィンテージと呼ばれる生地もご用意しています。
山田:やっぱり服地によって違うのでしょうか?
福留:そうですね。
店内には、季節に関係なく、様々な服地を置いています。
季節やシチュエーションで選んでいただけるよう、幅広い品揃えを心がけています。
山田:夏が薄くて、冬が厚め!と言ったことしか分からないです(笑)
福留:服地そのものの厚さだけでなく、肌触りも様々です(素材)
また、色味や柄、ストライプのピッチ(幅)も種類がありますし(デザイン)
糸の細さによって、光沢感や耐久性も変わってきます。(耐久性)
山田:私の話で恐縮ですが、いつも外回りの営業の仕事など、お客様の元に出向くことが多いのですが、移動が多く、よく汗をかいてしまうのが悩みです。
福留:お客様には営業をされている方も多くお見えになられますが、移動が多い方は、汗の悩みは多いですね。あと、「スーツのシワ」についてのご相談も多くいただきます。
山田:その悩みは解決するのでしょうか?
福留:もちろんです!汗を吸い取ります!とは言いませんが(笑)
通気性が良い生地、軽めの生地を選ぶことで、汗の悩みが緩和されますし。スーツのシワに関しては、生地によって本当に変わってきます。
山田:自分の持っている悩みが、実は服地の選び方で解決することが分かりました!長年の悩みだったのでありがたいですね。
福留:好みのデザインから選ぶのも良いですし、生地の耐久性、自分の好みの質感を選ぶのもいいですね。自分にフィットする服地を探すのは、宝物探しと似ていて、とても豊かな時間だと考えています。
着用シーンやスタイルに合わせた機能性を追求できる
福留:先ほどお話にも上がりましたが、山田さんは営業と言うことで移動が多いと言うことでしたよね。実は、スーツ選びは「着用シーン」を考慮することが必要不可欠です。
山田:「着用シーン」ですか。例えばどういったものでしょうか?
福留:例えば、スーツ=仕事で着るケースであれば 仕事といってもオフィスで着席のお仕事、出張で移動が多い方、 車での移動が多い営業マンなどまず「動き」が違いますよね。 他にも人前に出てプレゼンするような方と公的機関のような場所で お客様をお迎えになられる方では、相手にどう見せたいかという「見せ方」 が違うこともあります。
山田:確かにそうですね…
福留:もちろん基本的に動きやすさは重要視しています。 着心地が良くないと長時間の着用は辛くなってしまいます。 着心地の悪さで着る機会が減ってしまうのは残念ですし、さらに、その方の着用シーン、着用スタイルを踏まえて採寸していきます。
汗をかきやすい、比較的寒がり、暑がり、ですとか、 昔スポーツをされていたり今鍛えられていたり本当に人それぞれです。 同じ身長体重でも同じ体型の方はいらっしゃらないですし、その上着用シーンも違います。 できるだけ必要なその方の背景を考慮しながら採寸、服地選びと進めていきます。
山田:なるほどー!確かに人によって、働き方のスタイルも異なりますし、筋肉のつき方や張り方は違いますもんね。
福留:大切なことは、その人が普段どのような仕事のスタイルなのか、そして、どのように相手に印象を与えていきたいのかを考えることが重要になります。その点に関しては3つ目のポイントにも繋がっていきますね…
オーダースーツを着ることであなたの魅力が伝わる
福留:先ほどお話した通り「相手にどのような印象を与えたいのか」この視点はビジネスマンには求められてきますよね。その相手はもしかすると、職場の同僚かもしれませんし、お仕事の取引先かもしれません、もしかすると家族も含まれるかもしれませんね。私はオーダースーツを着ることによって「その人の持つ魅力をより引き立たせることができる」と考えています。
山田:なるほど…
福留:既製服を選んでいると、どうしても洋服に自分が合わせるという状態になってしまいますが、オーダースーツは本当に合う一着を仕立てていきます。サイズに合うという視点だけでなく、「自分のなりたい姿」や「与えたい印象」と言った点を、オーダースーツを通して伝えることができます。
福留:例えば、あなたが部長や役員など人の上に立つ立場の方であれば「頼りになる」という印象は大切になりますね。若手の営業マンで、目上の人に会うのであれば、「清潔感」「謙虚さ」そして、「落ち着き感」は大切なポイントです。
最近ではデザイン性のあるスマートなスーツが流行っていますが、本当にそのスーツがベストかどうかをご自身に問いかけるのは大切だと思っています。こういうことを言う立場ではないですが、やはり専門的な視点を持って見ていると、もったいないなー。と感じる人が実は多いです。
山田:スーツと言うと、仕方なく着ているというイメージもありますし、ちょっと人とは違うお洒落やデザイン性を求めてしまうこともあります。実は、もっと役割は大きくて、相手に与える印象だけでなく、自分の在りたい姿を表現できるツールにもなるんですね!
福留:毎日着る方であれば、スーツは男性の「戦闘服」「勝負服」になります。
自分が納得した一着を身につけることで得られる「自信」
丁寧に向き合っている「心構え」が結果的に仕事に良い影響を与えると感じています。
山田:オーダースーツのようにちゃんとした一着を着ていると、正直それだけでも「俺、カッコイイな!」「今日はイケてる!うまくいく気がする」と思いますよね。日常に大切なもの、「男のこだわり」があるって、理想的だなーと話を聞いていて感じます。
バタクハウスカット福岡が大切にしていること
バタクハウスカット福岡のこだわりは『スタンダード』
山田:福岡にも、本当に様々なオーダースーツブランドがありますが、バタクハウスカット福岡さんのこだわりや他のお店との違いを教えてください!
福留:この数年の傾向でもありますが、個人の専門店から、全国展開のお店まで本当にオーダースーツと一言で言っても様々あります。ですが、バタクハウスカット福岡では、とにかくお客様にフィットした一着をおつくりすることを目的にしています。
特に、流行りに流されないスタイルに定評があり、会社経営者、医療従事者だけでなく、リクルートスーツ、営業マンなど、幅広い世代に支持されていると感じています。どんな場所にお呼ばれしても恥ずかしくない『スタンダード』なスタイルを提供していますので、急に目上の方からお声かけあっても安心して着用していただけます。
山田:確かに!!ちょっとしたお呼ばれであったり、大事な方へのご接待なども考えた時に、相手に失礼のない服装をあらかじめ知っておくこと。そして、手元にあるだけで、行動の一手が本当に変わってきますね。正直、忙しい時には、服装で悩みたくないです!
福留:そうですね。もちろん、高級であればどれでも良い訳ではないですし、目立つような派手なスーツよりも、丁寧なしつらえ、パッと見た時に、その人にちゃんとフィットしているスーツこそが、オーダースーツの良さだと思います。バタクのパターン(オーダースーツを作る上で使用する型)は、その点を踏まえ、その人に合う一着を作ることができるものとなっているので、多くの方に喜ばれていることを感じています。
オーダースーツを作るなら徹底したヒアリングが重要になります
山田:バタクハウスカット福岡では、初めてオーダースーツを作る時にはどのようなお話をされるのでしょうか?
福留:バタクハウスカット福岡では、お一人お一人に、ゆっくりとした時間を過ごして頂いております。どこのお店も大切にされていると思いますが、やはり徹底したヒアリングこそが、お客様の大切な1着をお作りすることができると考えています。
山田:ヒアリングというのはどういうことを聞かれるのでしょうか?緊張しますね…
福留:緊張しなくて大丈夫ですよ!
ご来店頂くお客様のご要望により、伺うことは本当に様々です。
着用するシーンはどこなのか?仕事用なのか、結婚式などで着用するものなのか?(パーティー、礼服、ゴルフジャケット)
3シーズン通して着用するものなのか?夏用なのか。
ご自身がどんなスーツを着たい!と考えているのかを、コミュニケーションを取りながら伺っていきます。その人の目指すものを作り上げること、スーツを着ることで何を表現して行きたいのかも踏まえていくからこそ、生まれる1着があります。
山田:なるほど!お話をしながら、サイズを測ったりもされるイメージでしょうか?
福留:そうなります。お客様の仕草や立ち方なども踏まえながら、測っていきます。5mmの違いが、大きな差を生むと痛いほど感じているので、本当に慎重にこだわって測っています。当たり前のことなので、こんな言葉にするのもおこがましいですが、ただ測れば良い訳ではなく、その人に本当に合う『黄金比』をちゃんと見つける!というのが大切なんです。
初めてオーダースーツを作る方にアドバイス
はじめてのオーダースーツ選びで大切なポイントは?
山田:最後にはじめてオーダースーツを作ろう!と考えている方へのアドバイスをお願いします!
福留:そうですね、はじめてオーダースーツを作るということで慎重に考えて、選ばれているところだと思います。おそらく、オーダースーツ研究所をご覧になられている方は、本当に良い1着に出会いたい!と考えて探されていると思うんです。
山田:はい!読者様からは『はじめての1着だからこそ、ちゃんとしたものを作りたい!』『失敗したくない!』という声を頂いています。
福留:いくつかポイントがありますが、はじめて作られる方であれば、普段着慣れているものとあまり差がないように、ご提案をしています。あまりにも差が生じるとご自身に気恥ずかしい!という気持ちが生じてしまうからです。それだともったいないんです。
大切なことは、その人自身が着慣れている姿、それでいて気が利いていて、着心地がよく、さらに見る人が見ると「あ!ちゃんとしてるな」という一着がベストです。本人が感じているカッコイイ姿と、客観的にカッコイイ姿のすり合わせも大切ですし、お客様からはその部分をよく質問されます。「いつも着てるこのスーツは大丈夫ですか?」と。
山田:確かに、その気持ちわかります!このスーツでいいのかな?と、不安になります。
福留:そこで良い悪いというお話にはならいのですが、ズボンの腰回りを一回り小さくても大丈夫ですよ!とか、長さがあと5mmあると随分違います!とか、このスーツのデザインであれば、ネクタイを変えると雰囲気が変わりますよ!など、お話をすることはありますね。些細なことですが、本当に大切だと思うんです。
山田:専門家の方に、「大丈夫ですよ!」と言われるだけでも、自信につながりますよね。堂々とスーツを着ていける気がします。それが大切なんですね。
豊富な服地から自分に似合う一着を見つける!
山田:これだけ多くのスーツというか、服地(生地)に囲まれているのは正直はじめてなのですが、実際にこの服地で作られるということでしょうか?
福留:そうです!実際に触れて頂きながら、決めていきます。置いてある服地意外にも「バンチ」と言われる見本帳から選ぶことも出来ます。
バタクハウスカット福岡では、着分と呼ばれる服地そのものを多く置いていますので、実際に身体や顔の近くに纏って(まとって)頂き、顔映りやご自身の違和感がないのかを確認して頂きます。
デザインは好きなのに、どうしても着ると浮いて見えてしまったり、お客様の良さが引き出されないような場合もあるので、この服地をまとう時間も大切にしています。
山田:そうすることで「こんなはずじゃなかった!」というズレも生じることがないですね!
福留:そういうことになります。大切な一着ですから、納得したものをお召しになって頂きたいですからね。
オーダースーツ研究所の読者さんへ一言お願いします!
福留:今日は本当にありがとうございました。はじめてのオーダースーツに悩まれる方もいらっしゃると思いますが、ぜひご自身良さを引き出す一着に出会うきっかけとなれると嬉しいです。
山田:こうしてお話していると、スーツの見方も変わって来ますし、自分に合う一着を見つけたい!という気持ちになりました。
福留:1対1という安心した空間で『大人の時間』を楽しみながら、納得できる一着との出会いを楽しんで頂きたいですね…
山田:かっこいい大人になりたいです。本当に素敵だと思います。
福留:1回経験すると、スーツの見方が変わって来ます。
映画を観ていても、「この俳優さんのスーツかっこいいな!」と思うようになったり、単なる仕事着がったものが、ご自身をよりよく見せたり、より望むものに持って行くような、本当の意味での武器となります。
スーツを着ることがストレスになっている方も多いと聞きます。
身体のサイズにちゃんと合っていなくてきつい、着なきゃいけないもの!という認識だったものが、着心地も良くなると、ストレスも軽減されるんです。それは着てみないとわからない、良いパートナーとしてのスーツ選びをして欲しいと願っています。
山田:インタビューというか、途中から相談になってしまいましたが、読者さんに向けてしっかり伝えていきたいです。
福留:値段もピンキリですし、服地や作り方にもよりますが、68,000円からお作りできるので、想像しているよりも身近なものだったりします。ぜひ、じっくり考えながら、ご相談して頂ければと思っています。お客様との時間を大切にしておりますので、事前にご予約をしていただければ、スムーズに対応できますので、ぜひお電話を頂ければ幸いです。実際にお会いできることを楽しみにしています!
山田:本日はありがとうございました。
編集後記
インタビューの間、男である私でさえも、かっこいいな〜!と感じる瞬間が何度もありました。それは福留さんのかっこよさもあるのですが、スーツの着こなしや立ち振る舞い、身のこなしから生まれているものだとも感じました。
就職活動をするようになり、リクルートスーツを着用し、気づくと就職してスーツを着て仕事をする毎日。スーツというのは、ただ着るものではないと分かっていても、どうしても大手の2パンツのセットのスーツを選んでいたり、どこかで消耗品だから…と言い訳をして、選んでいた自分がいました。
大切なことは、オーダースーツを作ることで「本当に自分に合う一着に出会うこと」その過程そのものが「自分に向き合う時間」であり、その結果が「人前でも堂々としていられる理由」「確固たる自信」につながっていくのだと思います。
オーダースーツを作ってみよう!と考えている方は、ぜひ一度、福留さんにご相談してみてはいかがでしょうか?オーダースーツ研究所が自信を持っておすすめできる専門店です。
テイラー・ブレイズ(旧バタク福岡店) 詳細
最低価格 | スーツ(2ピース) 68,000円〜 |
納期 | お仕立てから約3週間〜 |
住所 | 福岡県福岡市中央区今泉1-2-8 ANDON1-A |
営業時間 | 12:00〜20:30 |
定休日 | 毎週火曜日、第1,3水曜日 |
電話番号 | 0927512755 |
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